夕方の空に見やすくなった水星
 

 2月24日に水星が東方最大離角となり、夕方西の低空に見やすくなっています。

 水星は、いつも太陽の近くにあるためになかなかお目にかかれませんが、年に6回ほど太陽から離れてみえる「最大離角」のときが観望のチャンスです。

 「最大離角」とは、水星や金星などの内惑星が、見かけ上太陽からの最も離れている状態にあることです。
「東方」「西方」は、太陽を基準とした方向ですので今回のように「東方最大離角」の場合は夕方の西の空に、「西方最大離角」では明け方に位置することになります。
 

 この水星を、2月23日夕方、撮影しました。
 下の左の写真は、パレットおおさきの屋上から望遠レンズで撮影したもので、右はパレットおおさきの30cm反射望遠鏡で拡大撮影したものです。いずれも、ザラツキが少なく階調豊かな画像とするために、複数枚の写真をコンポジット(重ね合わせ)するなどの画像処理を施しています。
 




今回は、3月初旬ころまで観測好機が続きます。すっきり晴れて、西の空低いところまでよく見えている時は、ぜひ水星を探してみてください。なお、3月1日には、日没後の超低空で細い月と水星が並んで見えます。

パレットおおさきのプラネタリウム投映では、3月初旬まで、この水星の探し方をご紹介しています。ぜひ、おこしください。

次回、夕空の空に見やすくなるのは6月下旬です。
 

 

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