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1.太陽
太陽は私たちの太陽系の中で、一番大きな星です。太陽系全体の質量を100とすると、そのうち太陽は99.7%も占めてしまいます。また、光や熱を送ってくれる太陽は、地球上の生命にとって、なくてはならない存在です。
しかし、まだわかっていない部分がたくさんあります。そこで、今回は、これまで明らかになった太陽の素顔について、見ていきたいと思います。
2.太陽のデータ
・赤道半径:696,265km ・・・・・・・地球の<?>倍 →答えを見る
・質量 :1.99×1030 kg ・・・・・・・地球の<?>万倍→答えを見る
・平均距離 149,597,870km
・表面の温度 約6000°C
(太陽の各部)
@中心核
大きさは中心から0.25Rs。
温度は1500万゚K。高温・高密度。
A輻射層(ふくしゃそう)
大きさは0.25〜0.86Rs。ゆっくりと 放射させる層
B対流層
大きさは0.86〜1.0Rs。上にいくほど温度が急激に低くなる層。熱輸送。
C光球
厚さは表面から〜400km位。黒点や白斑、粒状斑が見られる。
D彩層
厚さはおよそ2000km位。水素が出す赤い光Hαが特徴。
Eコロナ
太陽半径の数〜数十倍の広がりを持つ。温度は100万度。
3.太陽の直径を測ろう(天文学への挑戦)!!
1.観測日:1999年8月31日
2.観測場所:パレットおおさき屋上天文台
3.観測方法
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(1)用意するもの
望遠鏡・十字線入り接眼レンズ・ストップウォッチ
(2)ストップウォッチで計る
@太陽が線にさしかかったら
A太陽が線にさしかかったら
ストップウォッチをスタート
ストップウォッチを止める
↓
測定した時間: ○○○.○○秒
(3)太陽の今日の位置 (1999年8月31日)
・天の赤道から、北に 8度53分 (赤緯 +8.8 8 度)
・地球から1.0096天文単位 (1天文単位は、149,597,870km)
・今日の距離 = 151,034,010 km
(4)天球上の大きさを角度に直す
太陽直径 = 15×測定秒数×cos8.8 8 (cos 8.88=0.988014)
見かけ上の角度= ”(秒)= °度に直す
(5)太陽実直径= tan(見かけ上の角度)× 今日の距離
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4.観測結果
観測者 |
測定時間 |
測定太陽直径 |
誤差 |
田口 |
2’10”.40 |
1,415,123 |
1.6 |
遠藤久 |
2’09”.70 |
1,407,526 |
1.1. |
中川 |
2’08”.91 |
1,398,953 |
0.5 |
高橋 |
2’10”.46 |
1,415,774 |
1.7 |
高橋 |
2’10”.28 |
1,413,821 |
1.5 |
渋谷 |
2’10”.42 |
1,415,340 |
1.6 |
青木 |
2’10”.60 |
1,417,294 |
1.8 |
佐藤 |
2’09”.07 |
1,400,689 |
0.6 |
実際の太陽直径は: 1392530kmですので、
大変すばらしい結果であることがわかります。
5.最後に
私たち天文クラブでは、授業4回のうち、天候の都合で1回の観測でした。太陽の直径をごく簡単な観測方法で実施したところ、誤差2.0以内%とみごとなものでした。
みなさんも、パレットおおさきで体験してみては!!

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